食糧人類【4巻】ネタバレ！桐生と山引の意外な関係と過去とは！？

施設の治安維持部隊「夕凪の会」代表・桐生によって放たれた伊江たちへの刺客。

禁断の手術により“特殊能力”を授かった異形の改造人間たちに捕らえられ、
目覚めた時には既に桐生の手術台の上。

悲痛な叫びも届かず、世にもおぞましい人体実験が幕を開ける――。

 

人類生存を賭けた“食物連鎖”パニック！

 

食糧人類【3巻】のあらすじ

山引は巨大生物を全て殺すと、施設に残る事を選択したナツネに付いて行ったのでした。

伊江はカズを連れてオグっちゃんと共に施設からの脱出を試みます。

しかし、脱走した上、生物を殺したナツネたちを追う『夕凪の会』の改造人間たちが、
伊江たちに襲い掛かるのでした。

食糧人類【4巻】ネタバレ！

語られた巨大生物の秘密

夕凪の会のリーダー・桐生に捕まってしまった伊江たちは、
改造人間にされる現状をなんとか回避しようと必死に訴えかけます。

ですが、桐生は“あの方”を殺したと防犯カメラの映像を壁に映し出しました。

“あの方”の事をを人間の事だと思い込んでいたため、
驚き「ヘンな生き物」と口にした伊江に対し、男は軽く笑った後にこう返したのです。

「あれは……神だ」

この施設の存在や巨大生物の秘密について語り始めた桐生。

先ほどまで伊江たちが遭遇してきた生き物はみな宇宙からやってきたのだと明かします。
この世界で起こっている異常気象の原因も、実は巨大生物によるものだったのです。

「生殺与奪権は彼らが握っているのだ……我々ができることと言えば彼らに対する絶対的服従のみ」

なんと、伊江たちが連れてこられた『ゆりかご』は、
巨大生物たちに人間たちを“食事”として供給するためだけに政府が作った施設だったのでした。

こんなことは間違っていると、手術の準備に取り掛かる桐生に訴え掛けるも、
まるで聞く耳をもちません。

そんな中、オグっちゃんが山引から貰った毒薬で自殺しようとしますが、
それを口にすることなく妨害されてしまいます。

その瞬間、伊江は桐生に何を言っても無駄なのだと悟り、
麻酔薬によって朦朧とする意識の中で死の訪れに似た感情を抱いたのでした。

待ち望んだ救世主

伊江が意識を手放しかけた直後、刃物が頬に押し当てられた冷たさに目を開けます。
目を開けると、そこには何故かナツネと山引の姿があったのです。

ナツネに拘束を外してもらった伊江の瞳に映ったのは、口から血を流し、
床に倒れ込んだ桐生でした。

「オグっちゃんに渡した電波発信機に異常が出たようなので」

別れ際に渡された薬は毒薬ではなかった事実が明かされ、
驚きを隠せないオグっちゃん。

そんな中、山引を見て驚愕したように叫びだした桐生に、
「どこかでお会いしましたっけ？」と、山引は分からない様子で答えます。

その返答に対し、一瞬だけ動揺を滲ませた桐生でしたが、
またも改造人間に命令を下し、ナツネたちを確保しようと仕向けます。

「今日で楽にしてやるよ……兄弟」

迫り来る改造人間に、ナイフ一本で立ち向かっていくナツネでしたが、
脇腹を抉り取られ、一度は床に崩れ倒れていくナツネ。

しかし、なんと自分の肋骨を自らの手でヘシ折り、
武器として使い始めたのです。

あっという間に倒された改造人間たち。

「なんかセンスが全然無いなぁ……」

改造人間の腕を食べ出した山引は、ようやく思い出したように、
「桐生教授だぁ」と笑顔します。

意外にも、桐生は山引のお義父さんだったのでした。

山引と桐生の過去

大学で知り合った桐生教授と、学生だった山引。

いかにも世間知らずのような彼を軽く見ていた桐生教授でしたが、
彼の持つ天才的な論文に魅了され、それを自分が書いたものだと利用し始めます。

山引をなんとしても研究室に繋ぎ止めておきたかったのか、
桐生は自分の娘と山引を引き合わせたのです。

その作戦は桐生の予測範囲を超え、なんと山引は娘の婚約者となってしまったのでした。

それでも山引の存在により、桐生の研究所はとんでもない大躍進を遂げます。

研究者としての頂きに上り詰めた桐生。
自分は山引という男をうまく利用し、乗りこなしているのだと自負していました。

しかし、それは間違いだったのです。

新たな人間（キメラ）を生み出してしまった山引を否定的な言葉で拒絶した桐生。

「次はもっと凄いヤツ作りましょーよ」

キメラを生み出した事に対して全く危機感を抱いていない山引。

それに猛反発するも、気付いた時には周りの誰もが山引を信頼し、
まるで教祖のように崇めている光景に桐生はようやく悟ったのでした。

殺すべきは“生み出された生物”ではなく、
自分の目の前にいる山引なのだと……

しかし山引を殺す事に失敗して、娘までもが変わり果てた姿に変えられてしまい、
絶望のどん底へと突き落とされる桐生。

そんな彼にまたも希望を与えてくれたのが、この『ゆりかご』だったのです。

それなのに、またも自分の前に現れた山引に恐怖し、
桐生は勢いに任せ、相手の胸にアイスピックを突き刺したのでした。

山引は一体どうなってしまうのか！？

伊江たちは無事に、桐生の手から逃れる事は出来るのかーーー！？

食糧人類【4巻】の感想

桐生と山引の意外な関係性が明らかになりました！

山引の才能を利用したいがために娘を餌にするような桐生が引き起こした出来事ではありますが、
キメラを生み出し、自らの体を作り替えてしまった山引の異常すぎる才能は少し怖いとも感じてしまいます。

それでも、そんな天才肌の山引と増殖種のナツネふたりが、かなりの最強コンビに見えてきてしまうのは、
きっと私だけではないのではないでしょうか。

こんなふたりなら、伊江たちと一緒に桐生からも逃げられると信じたいですね。

けど、まだ玉座の間の巨大生物がいますから、
まだまだ見所満載！

続きが楽しみです。

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